【KiCad】リファレンス記号まとめ(KiCad設計者向け)

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電子回路設計の世界において、部回路図上の部品を特定するための「名前」となるのがリファレンス記号(Reference Designator)です。

リファレンス記号は、抵抗ならR、コンデンサならCといった具合に、アルファベットと数字の組み合わせで各部品を管理します。また、回路図・PCB(基板設計)・BOM(部品)を正しく紐づけるための共通単語であり、設計や製造のすべての工程に影響を与えます。特に部品点数が増えるほど、リファレンス記号の使い分けができていないと混乱の原因になります。

本記事では、KiCad でよく使用される代表的なリファレンス記号を一覧形式でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

KiCad をインストールされていない方は、次の記事を参照してインストールしておきましょう。

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目次

リファレンス記号の役割

KiCadの回路図でシンボルを配置すると、初期状態では「R1」や「U1」のように、アルファベットの後に疑問符がついた状態で表示されます。このアルファベット部分で部品の種類を定義しています。

回路設計におけるリファレンス記号は、単なるラベルではなく、基板レイアウト(PCB Editor)への橋渡しや、最終的な製品を組み立てるための部品表(BOM)の主キーとして機能します。

一般的に、これらの記号は国際的な標準規格に基づいています。KiCad の標準ライブラリもこれらの規格に準拠して作成されているため、ユーザーは特に意識することなく業界標準に近い設計を行うことが可能です。

しかし、独自の記号を使用する場合や、学校または企業で特別なルールがある場合には、リファレンス記号が何を指しているのかを正確に理解しておく必要があります。

リファレンス記号の一覧

KiCad でよく使用される代表的なリファレンス記号を一覧形式でまとめています。

リファレンス記号シンボル名
R抵抗
Cコンデンサ
Lインダクタ
Dダイオード
Qトランジスタ
U集積回路(IC)
Jコネクタ
SWスイッチ
Fフューズ
TPテストピン

回路設計において最も頻繁に登場するのは、抵抗器、コンデンサ、インダクタといった受動部品です。

抵抗器には「R」が割り当てられます。コンデンサには「C」が使用されます。ポテンショメータや可変抵抗器には「VR」や「RV」を用いることもあります。電解コンデンサ、セラミックコンデンサ、タンタルコンデンサなど、種類を問わず「C」で統一されます。インダクタやコイルには「L」が用いられます。

ダイオードには「D」が使われます。これには整流ダイオードだけでなく、ツェナーダイオードも含まれます。発光ダイオードについては「LED」が用いられます。

トランジスタに関しては、一般的なバイポーラトランジスタやMOSFETには「Q」が割り当てられます。しかし、トランジスタに「TR」や「T」を使用するケースもあるので注意しましょう。

集積回路(IC)には「U」が使われます。これは「Unit」の頭文字に由来しており、複雑な機能を持つデバイス全般を指します。

R:抵抗(Resistor)

R1、R2のように連番で管理します。

チップ抵抗、可変抵抗、シャント抵抗など、抵抗成分全般に使用されます。

C:コンデンサ(Capacitor)

C1、C2のように連番で管理します。

セラミック、電解、フィルムなど種類を問わず、容量を持つ受動部品に使用されます。

L:インダクタ(Inductor)

L1、L2のように連番で管理します。

コイル、チョークコイル、フェライトビーズに使用されます。

D:ダイオード(Diode)

D1、D2のように連番で管理します。

整流ダイオード、ショットキー、ツェナー、LEDに使用されます。LEDもDで管理するのが一般的です。

Q:トランジスタ

Q1、Q2のように連番で管理します。

BJT、MOSFETなどの能動素子に使用されます。電源回路やスイッチング回路では頻出します。

U:IC(集積回路)

U1、U2のように連番で管理します。

マイコン、オペアンプ、レギュレータなど、複雑な機能を持つ部品をまとめて管理します。

J:コネクタ

J1、J2のように連番で管理します。

外部接続用の部品です。ピンヘッダ、USB、LANコネクタなどが該当します。

SW:スイッチ

SW1、SW2のように連番で管理します。

タクトスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチなど操作系部品に使用されます。

F:ヒューズ

F1、F2のように連番で管理します。

過電流保護用部品です。安全回路の識別性を高めるため、専用の記号を使います。

TP:テストポイント

F1、F2のように連番で管理します。

測定・調整・検査用のポイントを示します。

まとめ

リファレンス番号は設計情報を正確に伝えるための基本要素です。

抵抗はR、コンデンサはC、インダクタはLと使い分けることで回路の意図が明確になります。

この記事を参考にしてリファレンス記号を使いこなせるようになりましょう。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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